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宇賀田会計事務所ニュース2019年7月版

2019/07/10

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1.固定資産のはなし

設備に投資して、効果を得る。ビジネスを進める上で非常に重要な行為ですが、金額も大きく、社運がかかるケースも出てきます。とても難しいです。税務や会計から固定資産を持つときに考えることを述べたいと思います。

項 目 内 容
ⅰ資産かどうか 長期間使用する10万円超の物。

①20万円未満だと一括償却資産として3年定額で処理できる。これだと償却資産税がかからないといいうメリット

②中小企業なら30万円未満だと一括費用処理が可能。償却資産税はかかる。

ⅱ取得価額 購入したときの対価+送料、設置費用等の付随費用が資産の「取得価額」になる。
ⅲ償却方法 届け出を出して選択可能。以下代表的方法

定額法・・毎年一定額を費用にできる。安定した業績に資する。

これから買う建物と建物附属設備は、定額法しか税法では認めていない。

定率法・・簿価に一定率を掛けて費用にする。初期の償却額が大きいので、早期の回収が可能になる。法人は一般的にこの方法。償却額が大きくなりすぎるケースもあり、業績は安定しない。

ⅳ税法上の優遇

 

中小企業だと毎年内容は異なるが、一定の要件で、税額控除(法人税等の税額を減らしてくれる)か特別償却(初年度に追加で償却させてくれる)を選べる。

税額控除をしても、取得価額はいつか償却できるので、税額控除の方が中長期だと得な場合が多い。

「経営力向上計画」を届け出ると、償却資産税の減免や税額控除等の優遇拡大が得られる場合がある。

ⅴリースか買取か リースは、銀行以外の資金調達と考える。

①資金繰りや金融機関との関係でどっちがいいか判断する。

②リースは定額法しかできない(リース期間で賃借処理したとしても同じ)

③リースだと、特別償却はなく、投資減税の税額控除の対象にならないケースもある。

④リースだと維持管理コスト(たとえば車の車検や納税を自分でやらなくて済む)が小さくて済むかもしれない。

⑤リースだとオフバランス(貸借対照表に載せない)が可能なので、自己資本比率が良く見えるかもしれない。

Ⅵ固定資産税 固定資産税(土地・建物)と償却資産税(有形固定資産)がある。

固定資産税は、当初取得価額より安い評価から始まるが20%を残してその後一定になる。償却資産税は、5%まで減少してその後は一定になる。

○東京オリンピックのチケット抽選が発表になりまして、私のチケットは見事に全部外れていました。実際の当選確率は分かりませんが、かなりの申込みだったようです。当たった人がうらやましい一方で、本当にそんなに見にいきたい人がいるの?とも感じました。メジャーな競技ならいざ知らず、マイナー競技の予選とか見たいのかなあ。

○そんなバカ売れチケットの発表の傍ら、チケット不正転売禁止法が施行されました。スポーツや演劇、コンサート等のチケットの高額転売がたまに問題になっていましたが、まさにオリンピックのためにできた法律です。主催者が転売禁止を明記している特定の興行に限定されていますが、不当な高額転売や転売を業にすると罪になることが明確になりました。確かに羽生さんの出るフィギュアスケートのチケットの値段とか異常としか思えません。

○東京五輪チケットは、行けなくても主催者側が用意した転売サイトでしか売買できない建前にはなっています。名入りのチケットで、当日入場者確認をするケースもあるようです。一方で、チケットは紙で発行され、約款を見ても知人等への無償・定額譲渡は禁止されていません。大げさに社会的コストかけてますが、規制自体は、まったくザルのようです。海外からのお客様(特にVIP用)とか、どうしようもない人もいますよね、きっと。本当に規制しようというのは技術的にも実質的にも法的にも至極困難です。

○正規ルート以外のチケットは妻が異常に嫌がります。秋に2次発売もあるらしいし、運を信じて地道に申し込んでみます。

ざっと列挙しました。考えるとキリがない点もありますが、投資の際は、これらの結果で大きな差が出る場合もありますので、ご参考まで。


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