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宇賀田会計事務所ニュース平成22年4月号

2010/03/31

みなさま 宇賀田会計事務所をいつもご利用いただき、ありがとうございます。

4月は、ついに新年度です。新たな取組を始めた会社も多いかと存じます。私もやってみたいことはありますが、目の前の業務に追われていて、さて何をやっているのやら。それではいけないのですが。

1. 在庫のはなし

最近、どういうわけか、いろんな場所で在庫の話をする機会が多かったので、在庫のはなしを。

在庫といっても、各会社の置かれる状況によってその位置づけというのは違うのではないでしょうか。メーカーであれば、原材料と製品とでは捉え方も全然違うでしょう。また、在庫は会社の方針が出やすい分野なので、方針もいろいろあるんだなあと思います。

①   在庫とお金、利益

「キャッシュフロー経営」という言葉を聞いたことある方も多いと思います。「在庫の帳簿残高」というのは、「在庫を得るのに使ったお金の合計」なので、在庫が多いということは、お金を使ったけれど回収されてない寝ているお金が多いということになります。なので、キャッシュフローを重視する経営では、「在庫は悪」なのです。

私が今まで見てきた事例では、在庫を圧縮すると不思議なくらい資金繰りが改善し、利益率は高くなる傾向があるように感じます。

これは、在庫として眠っていたものを少しでも回収することで、運転資金が減少→資金繰り改善ということもありますし、在庫が減ると作業能率がそれなりに向上し、無駄な仕入れも減るので、利益が増えるという循環があるように感じます。私の主観でしかないですが、「想像よりも効果があがる」のが、在庫削減です。

②   機会費用という考え方

在庫を持たないようにすると『欠品』が嫌だという意見もよく伺います。

欠品があると、売れるはずのものを売る機会を逸してしまい、その利益を失うということ=「機会損失」が発生します。

機会損失が大量に発生すると、信用も落ち込みます。なので、この考え方は非常に重要です。機会損失こそ『最大の悪』という経営理念をお持ちの一流経営者の方もたくさんいます。

でも、機会損失ゼロが果たして良いのかと思います。「使うかもしれない」とか「売れるかもしれない」で残っているものが倉庫で目につくのであれば、通常は在庫を持つことの費用の方が多いのです。

バランスをどうとるかは、一つの経営判断です。機会損失のロスを減らすのであれば、在庫を増やすことで対応するのではなく、無駄な在庫にならないよう分析や計画に力をいれることが効果的と思われます。

③   会計事務所がなんとかしてくれるの?

帳簿作成や税金計算よりも、在庫管理は時間と手間暇がどうしてもかかります。システム化も大きくコストがかかりますし、そもそも「現物」の管理がどうしても関連するので、業務を直接されている方が実施するのが、効果的効率的となります。協力できることというのは、限定的です。

ただ、非常に簡単な在庫管理方法だったらアドバイスもできますし、お客様で在庫管理に使えそうなシステムがあれば、活用法もご提案できると思います。

在庫は、お客様のビジネスに直結しています。理解を深めながら、協力させていただきたいと思います。

2.協会けんぽの保険料が上がります。

223月分(4月納付分)から協会けんぽ(旧政府管掌健康保険)の保険料率が1.11%(長野県)上昇し9.26%になります。協会けんぽを利用されている方、給与計算の際にはお気をつけください。

それにしても、1.11%の上昇は衝撃的な気もしますが、長野県はこれでも上昇率が低いというから驚きです。この点は、元気なお年寄りに感謝でしょうか。

3. 昔取得した上場企業株式をお持ちの方へ(再度のご通知)

相続等で上場企業株式を引き継ぐなど、平成13年9月以前に買った株で、購入額が不明の上場株式等をお持ちの場合には、今年中の売買を検討しましょう。

それを過ぎると売却額の5%しか取得費として認められず、売却時に想像以上の税金がかかる可能性があります。ただ、今年中であれば「みなし取得価額」というものが使えます。これは平成13年10月1日の株価終値の80%を取得費とできるというものです。

端株を少し・・という方であれば、大きな影響もないですが、古くからの株を多く持っておられる方は、ご注意ください。

4.事務所のHPが立ち上がりました。

本来であれば、相当前にできるはずでしたが、私がさぼっていたために、ようやく立ち上がりました。残念ながら、正直内容もあまりありません。「立ち上げることに意義がある」といったところでしょうか。果たして、ちゃんと維持できるか、我ながら疑問だったりします。

HPがあってよかったという報告が皆様にもしできれば、それだけでも意味があるといったところですが。

こんなの面白そうというコンテンツがありましたらご教えてください。

とりあえずといったところですが、宇賀田会計事務所の職員と私のブログとかがありますので、気が向いたらご覧ください。まだ貧弱です。ブログでは、差支えない程度にお客様の話も入ることがあると思うのですが、その時はご相談いたします。ご協力のほどよろしくお願いいたします。

URL: http://www.ugata.net/

ご質問・ご相談は、お気軽に。

○私は、フィギュアスケートが相当好きです。長野で開催される大会は大抵見に行きます。ルッツやらアクセルといった6種のジャンプの種類もほぼ完全に見分られ、スピンやステップの要素も大体分かるので、点数も概ね推察できます。

○そんな私が、一番好きなのは、浅田真央選手です。いろんな意味で抜群です。バンクーバーオリンピックでは、残念で残念で仕方なく、再放送で見ても泣きそうになります。妻にも職員にも呆れられています。ただ、オリンピックでは、キムヨナ選手がSPで1度、フリーで1度は完全に転倒しないと勝てないのだろうなあとも冷静には思っていました。

○なぜか。浅田選手は、トリプルアクセルにこだわりがありますが、例えばトリプルアクセルとダブルトーループのコンビの基礎点はそれほど高くありませんし、2番目に点数の高いルッツを飛びません。それだけでないのですが、点数は意外なほど伸びにくく、失敗すると減点リスクも大きい構成になっていました。また、所詮は採点競技なので、オリンピック前に「キムヨナブランド」に匹敵する「浅田ブランド」を構築できなかったのも原因でしょう。

○オリンピックで勝ちを最優先にしたのか、オリンピックで自分の満足の行く演技をしたかったのかという選択を明確な方針で決定しなかった、そして、両方を得ようとするがあまり、目標レベルに達せなかった結果なのかもしれません。

○目的と手段、過程、結果。なんでも大きな成果のためには、どれもそれなりに設定と努力が必要で、結果も本人責任です。酷ですが、それがまた素晴らしいのでしょう。


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