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宇賀田会計事務所ニュース平成29年6月版

2017/06/05

宇賀田会計事務所をいつもご利用いただき、ありがとうございます。

  • 労働保険の計算時期です

皆様のお手許に、労働保険の年度更新の書類が届いている頃と思います。労働保険の精算を行うために、7月10日までに計算して申告する必要があります。この計算のお手伝いもしますので、当事務所までご相談ください。

  • 倒産しそうな会社と財務

少し前のことですが、旅行代理店てるみくらぶが、これから旅行に行く人に対してだけで100億円近い債務を抱え(総額で150億超)破産申請しました。売上が195億円程度の旅行業なのに100億円の前受金(これから提供する旅行)がある。ぱっと聞いただけでも潰れてしまいそうな印象です。

ただ決算書を見て潰れそうな会社が分かるのかと言われると正直難しいです。一般的に財務健全性と関係があると言われる数値を例に考えてみます。

項 目 内 容
資本金 会社規模や財産を示しそうな数値。自由に決められる上に、損益は反映しないので意味は特にない。
総資産 会社の資産合計。会社の規模は一定程度分かる。債務は分からないので財政状態は分からない。
自己資本比率 純資産÷総資産 高いほど財務健全性が高いと言われる。しかしキャッシュの状況は分からない。含み損のある資産を保有していたり、含み益がある資産を売却すると良く見える。銀行借入が必要な業種もどうしても低くなる。
流動比率 流動負債÷流動資産 1を超えると近々に支払うべき債務を払う資産が十分にありそうだという指標。すぐに売れない在庫があると必ずしもそうといえない。在庫をはずした当座比率という指標もあるが、似たような限界がある。

破たんの原因(過去の投資等の失敗、本業の業績悪化、単発の巨額の損失等)や、危機を乗り越える方策(採用するリストラの手段、資金調達等)によって財務諸表への影響が異なり、それが会社にとって大きな数字なので、結局単年の決算書だけでは分からないことになります。過去の数年の決算や財務と違う情報がないと判断がつきません。

(2)黒字倒産の方が多い?!

あと、倒産した企業の49.8%以上が黒字だそうです。生存している会社の黒字率は全国平均で3割程度ですから、変な話、倒産企業の方が好業績ということになります。理由の分析はされてないので分かりませんが推定すると①役員報酬や減価償却費のカット等で利益が出てしまっている。②資産売却や債務免除で利益が出た。③そもそも粉飾決算で財務諸表自体が全くあてにならない。といったケースが考えられます。

○昨年、妻が欲しいと庭に植えた3本のつるバラの苗が順調に育ちまして、ものすごくたくさんの蕾をつけています。こんなにたくさん咲くのと、意外と大きな花をつけるのにびっくりしています。本当にボーボーです。

○植えたい花ランキングを見ると、バラが1位か2位になるようです。咲かせてみると、花の美しさ、香、何をとってもバツグンでして、納得できます。育てやすい初心者向けの花ランキングもあります。そこにはバラの名はなく、チューリップやパンジーなんかが登場します。これらも十分きれいなことは確かです。

○チューリップを育てたこともありますが、正直バラとそんなに変わらない気がします。チューリップは球根なので、冬越しの準備はいらないし、肥料や咲いた後の処理も楽でしょう。でも、来年もきれいに咲かせるなら同じかなと。咲かせる難易度なら胡蝶蘭やシクラメンが圧倒的に高く、胡蝶蘭>>>バラ≧チューリップです。ちなみに、インターネットや園芸本に書いてあることも正しいと感じないこともあります。生育環境が違うからなのでしょうが、例えば胡蝶蘭はそれなりに水やらないと育ちません。

○何でもそうですが、結局のところ「百聞は一見にしかず」でして、育ててみないと分かりません。簡単そうなものを育てるくらいなら最初から育てたいものの方がいいと思います。いろいろ育てる余裕もありません。多分世の中でいっぱい咲いてるのだから、それなりに育つはずです。一方で、隣の芝生は青くみえます。簡単そうなものも実はそうでもないものです。咲かなかった時は、潔く諦めるのも大事なことです。

粉飾決算をしてしまえば全ては闇の中です。粉飾決算は、なんの努力もしないで多額な見た目上の利益が手に入ります。一番いけないのは、本人も実際の業績がそうなったような勘違いをします。よい事は全くありません。


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