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フィギュアスケートの点数マネジメント

2014/02/19

ソチオリンピック。今日19日深夜からフィギュアスケート女子SPが始まります。フィギュアスケート好きの私にとっては、最大の楽しみです。

先日の男子シングルでは、羽生選手が優勝しました。見てましたが、パトリック・チャン選手との減点争い的な優勝争いで、ちょっと残念でした。

 

さて、フィギュアスケートは採点競技です。

プログラムコンポーネントという芸術的側面の評価も半分あるのですが、計算が必ずできるテクニカル・コンポーネントが半分あります。

計算できるものにはちゃんとしたマネジメントが必要です。

テクニカル・コンポーネントは、ジャンプ、スピン等の基準点があり、それに出来栄え点であるGOEを+-3点加えて算出されます。

特にジャンプは、点数が大きく順位への影響も大きいです。

ルール上、同じジャンプを2度飛ぶことができず、飛ぶ場合は、コンビネーション・ジャンプにしなければジャンプが一本ゼロ評価になってしまいます。

これらを踏まえて演技構成を見ていると、なかなか面白いです。

羽生選手は、4回転トーループ(4T)とサルコー(4S)を飛びますが、コンビネーションにしてません。理由は、彼が最も得意なのがトリプルアクセル(3A)だと推察されます。羽生選手の3Aは、非常に難しい導入動作から美しく飛ぶので、世界中で一番点数が出ます。4回転に注目が集まりますが、彼の最大の得点源はトリプルアクセルです。SPでは、全選手3Aが飛びますが、羽生選手は単純に1点以上他の選手と差を付けることができています。フリーでも点数をより高めるために3Aとのコンビネーションを2回飛んでいて、安定的でかつ大量得点が出やすいようにする演技構成していると考えられます。この他にも「点数を少しでも・・」的な彼の記事を見ることもあり、彼は点数競技であることをちゃんと理解し、準備しているという点でも優れた選手だと感じます。

で、ルールで2回同じジャンプを跳べないのに飛んでしまった選手が、男子4位のハビエル・フェルナンデス選手です。彼はサルコーが得意なようで、4回転サルコーを2本(1つはコンビ)、最後のジャンプをトリプルサルコー(3S)を飛びます。しかし、本番で4Sを飛ぼうとしたけど3Sになり、最後の3Sもそのまま飛んで、最後の3Sが0点になりました。彼はあと1.3点で銅メダルでしたので、3Sでなく2Sを無事に飛んでいれば銅メダルでした。

サルコーを多く飛ぶ構成にしたときに、ルール違反でジャンプが0点になるリスクが高い件は把握できるので、演技構成を一部変えるプランを準備して、確実に履行する訓練をしないといけません。しかも、3位争いは数点差というのは事前から予想も出来たはずです。リスク対策が十分に出来ていなかった。かなり疲れるから難しいでしょうと言う人もいますが、彼らはスケートでオリンピックに勝つためにここ数年は生きています。この判断ミスで彼はメダリストになれなかったのが現実で、何でにこういうの準備を十分にしなかったのか、本当に残念でなりません。

浅田真央選手は、3AをSP、フリーで1回ずつにすると明言しています。採点競技で勝つための戦術としては、かなり正しい選択です。彼女の3AはGOEが低いので点数が思ったより伸びない上に、失敗リスクだけがかなり高まります。3フリップ+3ループを入れるという噂もありますが、これが決まると3Aとのコンビより基礎点でが断然高くなるので、本当に金メダルをとることを最優先にするなら、この精度を上げるという選択肢もあったのかなと思っていました。まあ、3A以外はガンバル気がしなくて、モチベーションが上がらないというなら、それも仕方もないのかもしれませんが。

いずれにしろ、メダルを取る目標のためには、採点競技ならではのマネジメントがあり結果に大きな影響がありそうです。

ちなみに点数は、ISUの公式HPで採点表まで見ることができます。ご参考まで。

面倒臭いことを書いていますが、私はただただフィギュアスケートが大好きでして、いい演技とそれに見合った点数が出て楽しみたいなと思っています。

 


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