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中小企業チェックリストと監査証明書

2011/12/07

『中小企業の会計に関するチェックリスト』というのをご存知でしょうか?これを金融機関に出すと利子率や保証料率がやや(0.1%とか)下がるという代物です。

昨日、税理士会がありまして、そこで、『中小企業の会計に関するチェックリスト』をいい加減というか全く嘘で埋めている税理士さんがいるので、そういう税理士さんには、信用保証協会から『適切なチェックリストでないはので、あなたの出したチェックリスト全部無効にします』的ないう通知が来るという話を聞きました。

当事務所でも何回かそのチェックリストを出してくれと言われ、出したことがあります。ちなみに、ちゃんと埋めています。適当ではありません。

とある税務を担当している会社から作ってくれという依頼が来ました。その会社は、任意で公認会計士による会社法並の会計監査を受けている会社です。

すなわち適用している会計基準は、中小企業のではなく、上場企業も使う一般の会計基準です。その上、ちゃんとした監査まで受けています。

それが、私のチェックリスト1枚で金利が下がる???

はっきり意味不明です。県から金融機関に補助金でも出るんでしょうか?その上、大企業の会計基準使うから、チェックリストでYESにならない(普通の会計基準だとそのチェックリストの処理自体が間違い)項目でちゃうし。

中小企業の会計の指針より、優れた会計基準を使い、通常税理士がチェックする何倍何十倍の労力をかけて監査報告書を得ています。その上、適当に埋める税理士が多いと問題にすらなってるのに。。。

一体何なのでしょうか?全くもってその金融機関には、ちょっとはまともに財務会計とか報告とかについて勉強しろと言いたいです。

オリンパスをはじめ、会計監査不信は分かります。でも、さすがに普通の税理士さんのチェックリストとは全く比較にならない高い精度なものなんです。1時間測るのに、5分で作った手作りの日時計をつかうのと、ちゃんとしたメーカーの手巻きの腕時計で測るくらいの差はあります。

こんなことに直面するに、日本という国に監査が定着する日というのは来るのでしょうかという気なります。


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