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宇賀田会計事務所ニュース2024年3月版

2024/03/08

宇賀田会計事務所をいつもご利用いただき、ありがとうございます。

1.確定申告お忘れなく。

個人所得税と贈与税の確定申告の申告期限は、3月15日(金)です。消費税は、4月1日(月)です。申告が必要な方は、忘れずに申告しましょう。

2.中小零細企業のコンプライアンス

(1)とても身近でよくあるコンプラ違反

本当にここ数年、コンプライアンスを反することで企業が大きな困難に直面する事例が増えています。中小企業によくあるコンプライアンス違反の例を、会計事務所で見かけるものから挙げていきます。

  • 粉飾決算
  • 横領・経理不正
  • 安全健康管理義務違反・未払残業代、パワハラ・セクハラなど労働法違反
  • 業界などの法例規制の違反
  • 脱税・補助金などの不正受給
  • 反社会勢力とのかかわり
  • その他の道交法や刑法に抵触する行為

軽く挙げてみても、とてもたくさんの種類があります。事業を行う上で直面する法令は、本当に多岐にわたり、その他社会的なモラルに反すると解釈される行為もなにかと問題になってしまいます。皆さんは、どう対策しているでしょうか。

 (2)コンプライアンスは難しい

コンプライアンス違反の原因は、いろいろとあります。

対応策は、何があるでしょうか。

  • 知識を入手して、以前の常識はちゃんと捨てる

中小零細企業では、そもそも規制の存在を知らないというケースもよくあるように思います。令和と平成での厳しさの差を特に感じるのは、労務関係でしょうか。取引関係の規制もそうですが、「以前は良かったのに」は通用しない世の中になっています。いろんなニュースに目を通して、なんか怖い制度があるらしいとアンテナ高くして、重要なものは研修などで正しい知識を入手しましょう。当事務所でもうまく情報提供できるようについていく努力をしきます。

  • 社内管理の強化

横領などの経理不正やパワハラの類は、管理強化も有力な手段です。しかし、中小企業の管理レベルの強化は、リソースが足りずにどうしても限界があるので、重要な点だけ抑えるようにしましょう。適切な管理は、マジメに業務をしてくれる従業員の責任の免除と正当な評価につながります。やる気と業務の健全さに必ず資するはずです。

  • 結局はメンバーのモラルの高い行動

コンプラ違反の発生理由は、圧力要因とそれに屈してしまう弱い心だと思います。雰囲気良く、健全に仕事をするムードのある会社は管理がなくとも不正は発生しにくく、小狡さが許容される会社は、管理を徹底しても不正が起こるものです。

こと社長が身近な中小企業では、経営陣が襟を正して、誠実であることが一番基本的な対策です。

(3)会社の経営に一番直結するコンプラ違反

帝国データバンクの調査によると企業存続ができなくなったコンプラ違反は、1位が粉飾決算、2位が詐欺等の不正な取引だそうです。粉飾決算は、一度やると麻薬のように続いてしまい、多くの場合は、さらに会社に損失を与えます。ここでも事実と誠実に向かい合うのが事業を継続する(儲けるではなくて)肝なのだと感じます。

〇事務所の大改装工事の施工をしていただいた業者からパネル写真とアルバムを頂戴しました。木壁の建物と背後の飯綱山のとか、内装の写真を見ると、私の意図ではないのですが、地方都市長野にある土着の温かい感じの建物です。まさに建物の通りのローカルでちょいと個性的な事務所を続けねばとゾクっとしました。

〇この建物は、私が9歳の頃に父が中古で購入したものです。中御所の賃貸から、ついに自分の事務所を買うぞとなって、父に内覧に連れてかれたことをなんとなく覚えています。嬉しかったんでしょうね。今はない所長室と今も建物に付けている「宇賀田会計事務所」のロゴタイプがお気に入りだったように思います。

〇息子が帰ってきて1年後には、何か言うこともなく、さらりと事務所を引き継がせた父ですが、当時の使い勝手が悪く傷みが出ていた建物を私が改修しようと相談すると「さゆりちゃんと事務所を使ってくれてありがたいなあ。」と言っていました。私は、その言葉にちょっと驚きました。建物にどんな思い入れがあったのでしょう。今の木の外壁は、だんだん朽ちていく感じになるはずですが、そんな時間の経過も受け入れるうちに、父の気持ちが分かる日もくるかもしれません。

 

 


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