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おそろしい個人情報利用。

2016/12/12

○パナマにある弁護士事務所から大量に情報が流出した「パナマ文書」騒動のドキュメンタリーを見ました。レンタルPCを借りるためにパスポートで身分証明を行った人が、知らないうちにタックスヘイブンにある法人の代表にされているという話でした。すなわち本人の了承も何もなく、いつの間にかやや犯罪の匂いがする出会い系サイト等を運営する法人の代表者にされてしまうのです。恐ろしい。

○香港にはそういう取引の代理人がたくさんいて弁護士事務所を通じた法人設立がビジネスになっているそうです。法人登記に必要な書類は、偽造された電話の請求書と本人のパスポートのコピーだけ。外国法人と取引するときは、本当にちゃんと調べた方がいいと改めて思いました。

○左記のとおり私のマイナンバーの提示を求められる機会が何回かありました。マイナンバーの通知書(マイナンバーカードはまだ作っていません。)と免許証のコピーが必要になります。当然、私本人も会社と面接しています。勝手に代表者を奉って法人設立する方がマイナンバーの収集よりも簡単な身分確認で済むのです。何ということでしょう。ただし、それなりに手数料はかかるようですが。

○ちなみに、マイナンバーは、今の所その番号だけで何かしらの行政手続きや信用補完などを行えません。知られても活用法がまだないのです。その一方で、ちょっとしたパスポートのコピーでやすやすともっと巨大で重大なことに巻き込まれ兼ねない。このことは多分防ぎようがないのですが、個人情報を提供するのはとても怖くなるし嫌になります。これもグローバル化の結果でしょうか。ますますまともな普通の人が生きにくくなるのは残念なことです


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