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宇賀田会計事務所ニュース2022年10月版

2022/10/05

宇賀田会計事務所をいつもご利用いただき、ありがとうございます。ウクライナ危機からの食料品や原材料の高騰、想像以上の円安の加速で、ここ30年くらいなかった広範で大幅な価格上昇が起こっています。個人的な感想ですが、私が知るくらいの単純な経済の理屈だと、値上げは続くように思われます。

1.ということで、値上げラッシュ

10月から価格が引き上げられるものはたくさんあるそうです。私の大好きなビールなどの酒類やいつも飲むコーヒー、マクドナルドの価格も上がるなど酒類食料品の価格はしばらく止まりそうもありません。

電気・ガスも高騰の一方です。原油は、落ち着きつつあるようですが、いま1㍑あたり20円超は、政府の石油元売への助成金で価格が維持できているらしいので、下がるのはまだまだ遠い先かもしれません。

自動車も値上がりするようです。これは、車種ごと順次なので、しばらくは上がる一方でしょう。

円安が160円くらいまで進むことも考えられ、もっといろいろなものの価格が上がり、日本人が買えるもの自体が少なくなって品薄が続くかもしれません。

○今年も凱旋門賞というフランスの世界最高峰のレースの一つに日本の中でも強い馬が4頭も挑戦しました。大雨だったことも災いしてか、完敗しました。でも、日本の馬は近年とても強いので、凱旋門賞以外は勝ちまくっています。今回、出走させる馬の関係者が、日本競馬界の凱旋門賞重視を揶揄して、「凱旋門賞狂騒曲」と発言していましたが、私もそう思います。なぜ、リスクをとって凱旋門賞にこだわるのか。

〇確かに、伝統と格式のあるレースです。とはいえ、海外の出走馬を見ても、たくさんあるG1レースの一つすぎないです。競走馬を使うレースは、勝ったあとの種牡馬価が値上がるかが強い馬ほど重視されます。凱旋門賞は、賞金はいいほうですが、スタミナが重視され、スピード重視の近年の種牡馬事情からは、評価につながらず、最強クラスは、回避することが多いようです。

〇会計の世界では、将来生み出すキャッシュフローがそのもの経済的価値を決めるもっとも重要な要素という考えかたがあります。勝っても種牡馬としての価値が上がらないなら、コース形態や馬場も全然違い、遠征費用も馬主負担のリスクをとってまで、経済価値が増さない投資をする凱旋門賞遠征は、不適切なように思われます。

〇では、何が日本人をそんなに駆り立てるのか?初期からある国際レースだからか?武豊騎手やマスコミの刷り込みか?勝てばこの狂騒曲は終焉を迎える気もしますが、価値は、何で構成されるか、難しいものです。

  • 最低賃金が上がります。

最低賃金も908円と前年から31円上昇と大幅に上昇しました。アルバイトさんの給与だけでなく、正社員でも給与低めの方は、抵触することもありえますので、ご留意ください。

  • 雇用保険が上がります。

まず、雇用保険は、従業員負担が賃金の0.3%から0.5%に、事業主が0.65%から0.85%にそれぞれ引き上げられます。雇用保険は、コロナ期間中にものすごくたくさん支給されていた雇用調整助成金の原資なので、高くなるのは仕方ないですが、1.5倍程度の引き上げは、やはり大きいです。雇用主が1%給与を上げたとしても社会保険で手取りは消えてしまうと思うと、厳しい世の中です。

  • 借入利息は、上がっていくかもしれません

円安の原因でもあるのですが、金利はいまのところ日銀の頑張りで上がっていません。金融政策で給与が上がる理屈はないと思われますし、低金利が続けば、円安も物価上昇もつづくはずで、金利は上けざるをえない局面が想定されます。

大きな影響がでるのは、長期の借入かとおもいます。特に建物などへの投資ですが、建築価格が上がり、変動金利で目先の支払利息を低くしたい気持ちは理解できますが、金利があがると、利払いが大幅に上昇するので、最初から固定金利にしたほうがいいように思われます。

そして、最近話題の八十二銀行と長野銀行との統合は、もっと長野の中小企業の金利引き上げ圧力になるかもしれません。長野は、信用金庫が他県と比べて強いので、独占というほどではないかもしれませんが、他の地域で地方銀行がほぼ一つに統合された場合、隣県よりも貸出金利が高くなることは、すでに実績で証明されているところです。長期資金は固定金利が、中小企業にとって今は正しいリスクヘッジでしょう。

なんか、暗い話になってしまいましたが、私の年代が知らないだけで、インフレは、1990年代までは、普通のことだったのはずです。変わる世の中にちゃんと挑戦していく心構えを持っていきましょう。

 


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